脳卒中

脳卒中(脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血)とは
<脳梗塞、脳出血>
脳梗塞、脳出血は突然発症します。脳梗塞の場合、まれに前兆・前触れとして症状が現れることがあり、「一過性脳虚血発作」といいます。一時的に血栓(血の塊)が脳の血管に詰まることで起こり、症状の多くは数分、長くても1日ぐらいで消えます。

<クモ膜下出血>
脳はクモ膜という膜に覆われており、クモ膜の下(脳の表面)には多くの血管が走行しています。これらの血管から出血して、クモ膜の下に出血が広がり脳を障害する状態が「くも膜下出血」です。クモ膜下出血の多くは、血管に生じた脳動脈瘤の破裂が原因です。死亡したり、重い後遺症を残したりする怖い病気です。突然死の原因にもなります。

脳卒中は、脳の血管が詰まる脳梗塞、脳の中の細い血管が破れて出血する脳出血、脳動脈瘤という血管にできたこぶが破裂して出血するくも膜下出血の3つのタイプに分けられます。

脳梗塞と脳出血の症状は非常によく似ていて「半身のまひ、しびれ」「ろれつが回らない、言葉が出ない」「立てない、歩けない、ふらふらする」「視野の半分が欠ける、ものが二重に見える」といった症状が現れます。
くも膜下出血は「突然の激しい頭痛」が特徴で、バットでいきなり後ろから殴られたような頭痛、人生で経験したことがないような頭痛などと表現されることがあります。

重い脳卒中では意識障害が起こりますが、意識障害のない脳卒中も多くあります。
脳卒中は一刻を争う病気です。一命を取り留めた場合も、約7割に後遺症が残るといわれています。疑わしい症状が現れたら直ちに救急車を呼びましょう。